ペンドクター

 仕事で使っているペリカンの万年筆をデスクから落としてしまった。なんとなくぐらつきが出てきたニブ(ペン先)が,力を少しかけるとペコペコする。プレゼントされた大事な万年筆だし,修理に出したほうがいいような気がするので,費用や持ち込み先を検索してみると,たまたまその日,セーラー万年筆のペンクリニックが丸善で開かれていて,ペンドクターの川口明弘氏が他社製品であっても無料で診てくれるという。ぎりぎり間に合いそうなので,終業時刻に仕事を中断して丸善に急ぐ。
 終了15分前に着いた会場は空いていて,川口氏にさっそくお願いする。ニブにやすりをかけたりしているうちに,あっと言う間に修理が完了。聞くと,ちょっとニブがゆるんでいただけで,落としたのは関係ないそうだ。川口氏の調整のおかげで書き味がぐっとよくなったので,職場に戻ってニヤついてしまった。こうやって地味に万年筆の普及イベントを開いているセーラー万年筆はいいね。次に万年筆を買うときはセーラーにしようかな。

NTTドコモの回線でSIMフリーiPad2を使う[updated]

  1. はじめに
     円高なのを幸いに,expansysからSIM unlocked版(いわゆるSIMフリー版)iPad2を輸入。値段がこなれた時期なのも相俟って本体価格は6万8,000円程度と,国内で買うのと大きくは変わらない。iPhoneやiPadをソフトバンクモバイルの回線で使っている人はがまん強いなあと思うけれど,こちらはそこまであの会社に毎月支払いを施すほど寛容ではなく,NTTドコモの定額データプランのSIMを刺して安定したFOMA網でiPad2を使いたい。ということで,以下,その手順のメモ。
  2. 料金プランとプロバイダ選び
     料金プランは,FOMAデータ通信の「定額データ スタンダード割2」が適用される「定額データプラン フラット」を選択。
     手元にあるドコモのSIMは標準サイズのSIMなので,ドコモショップでまず「mini UIMカード」に交換してもらう。次に,プロバイダ選びだが,FOMAデータ通信に対応したプロバイダは,a)niftyやso-netといった一般的なプロバイダのモバイルコース,b)SPモード,c)mopera U――のいずれかとなる。そのうち,b)はキャリアが販売しているスマートフォンにしか対応していないので,検討対象外。a)は自宅のプロバイダがあまり力を入れていないのでパス。ということで,mopera Uを選択。My docomoから申し込む。
  3. iPadの設定
     moperaのAPN設定は,[設定]-[モバイルデータ通信]-[APN設定]でmopera.flat.foma.ne.jpと入力し,Safariからstart.mopera.net/にアクセスするとmoperaユーザ向け登録ページへのリンクがあるのでそちらへ進む。そこで,契約時に申込書に記入したネットワーク暗証番号を入力させられる。すると,各種の設定項目が表示されるのでそれを控えておく。
     ふたたび,[設定]-[モバイルデータ通信]-[APN設定]にもどってユーザ名,パスワードを入力すると,iPad2でFOMA定額データ通信が使えるようになる。
     現在,moperaはwifiオプションが数カ月間無料なので,ついでにそれも申し込んでみた。こちらは駅などにあるホットスポットで使えるのがセールスポイントだが,地下鉄に乗っていたりすると,3GとWiFi?との切り替えに時間がかかったり,その都度ログインする必要があったりとけっこう面倒なところがネックになる。無料期間が終了したら,サービスを解約してもよいかな。
  4. 注意点
     プロバイダであるmopera Uは,ライトプランとスタンダードプランとがあるが,定額データプランの場合,mopera Uはスタンダードプランしか申し込めず,ライトプランが選べないようだ。
     また,海外から輸入すると,充電アダプタのプラグが海外仕様になっているため,日本のコンセントで使うことができない。プラグの形状を確認したうえ(アメリカだと日本と同じなので),海外旅行用変換プラグかサードパーティの充電アダプタを購入する必要がある。
    [追記]
     充電アダプタのプラグは,MacBookなどを持っていれば四角いアダプタ部分のアタッチメントが流用できる。
  5. まとめ
     ターミナル周辺など都心部では輻輳のせいか通信速度が低下したりすることがあるものの,やはりFOMAデータ通信は快適で,ソフトバンク回線ユーザからよく聞く「接続されない」「接続が切断される」といったことはない。とりわけその真価を実感したのは,北海道で札幌から旭川に移動中,周囲に人家が見えないようなエリアでもまったく問題なく通信できたことだ。ただ,やはり通信費用はソフトバンクモバイルより高くつくが,これは快適さとのトレードオフだから,それをどう評価するかはユーザ次第だろう。
     これからiPhone4Sの価格が一段落したら,こちらもunlock版を輸入して,今iPad2に使っているデータ通信用SIMを差し替えた上で,テザリング機能を使ってwifiルータ代わりに使おうと画策中。ちなみに,ソフトバンクモバイルとKDDIから発売されているiPhoneはテザリング機能は使えなくなっている。

紅白歌合戦の上條恒彦化

 大晦日の夜,テレビをつけるとNHK紅白歌合戦の真最中。ステージセットがなんか『Xファクター』っぽいなあ。数十分見たらなんか身の回り数メートルの歌詞,説教臭いというか無言の同調化圧力をかけるような歌詞の歌が多くてげんなりするが,目に付いたのが「人海戦術唱法」。上條恒彦がNHKの歌番組で「出発の歌」を歌うとき,スケール感と感動風味を演出するためか,後ろに小学生がずらーっとならんで合唱しているあれですよ,奥さん。とにかく子供をたくさん出せば感動だろ,みたいなやつですわ。テレビマンをテーマにした前夜の『サラリーマンNEO』はこれのアンチテーゼだったのか。
 あ,でもやっぱり郷ひろみはいいねえ。