[16-08-1997]中国 #1 ‐ 上海

JL793便に乗り,2時間程度のフライトで上海虹橋空港に到着。「中国の入国審査はかなり威圧的だよ」と同行した友人から聞いていたが,拍子抜けするほどソフトですんなり入国。空港ロビーの中国銀行で円を人民元に兌換してもらおうとするが、なぜか2万円分しか両替してもらえなかった。

翌日の雲南省・昆明行き上海航空の航空券を購入するため、空港の国内線カウンターに向かい,端末から航空券を購入する。運賃は3,040元(1RMB=約14円,当時)で、あらかじめ調べていた運賃(3,720元)より安く,なんか得をした気分だった。ついでに昆明から上海に戻る雲南航空の便も予約する。

空港そばのホテル,虹港大酒店にチェックイン。荷物を置き,空港のリムジンバスを利用して上海市内へ行くことにする。この日の計画は友人が立てていたので、彼の指示に従って途中のバス停で降り,そこから歩いて波特曼香格里拉酒店(ポートマンシャングリラホテル,現在はザ・ポートマン・リッツ・カールトン上海)に向かう。ホテルの4階に上海劇場があり、そこで上海雑技団の公演を観劇しようというわけだ。途中,のどが渇いたので、日本でもありそうな清潔なパン屋で冷やし賃含めて3.6元のコーラを買う。

南京西路に出てホテルに到着した。いろいろ予定を立てていたが日程があわないので,あまりいい席が残っていなかったが当日券を買うことにした。観劇料は1人あたり45元。劇が始まるまで時間もあるので外灘(旧租借地)へ向かうことにし,ぶらぶら歩いて書店などをひやかしたり,通りを観察したりする。途中,南京路を走る20路バスに乗る。バスは連接式で古く,運賃は0.5元と非常に安いが,これでも最近値上げしたようだ。途中で南京路から脇道に入って止まるので何事かと思うと,運転手が何か叫んで,乗客が降りだした。どうやら運転を打ち切って車庫に入るらしいが,運転手の家族らしき数人はそのままバスに居残っていた。

にぎわう南京東路。歩行者天国になっている。

さて,そうこうしている内に開演時間が迫ってきた。とりあえず夕食をとろうとするが,ゆっくりと落ちついて食べる暇はないので「別に上海でわざわざ入らなくても日本でいくらでも入られるのに」といいながら「麦当労」に入る。値段はチーズバーガーセットで19.4元とやや高めで,分量は現地の基準からすると少ないにも関わらず,大勢の客で賑わっていた。「麦当労」はハンバーガー・チェーン「マクドナルド」のことで、正字を使う台湾や香港では「麥當勞」の表記となる。

遅刻寸前でポートマンシャングリラホテルに戻り,エスカレータで上海劇場に入る。上海雑技団はさすが有名なサーカスだけあり,見ごたえがあった。観劇後は最終のリムジンバスに乗りそこねたので,タクシーでホテルに帰った。