[XX-08-2024]北海道・後志地方〈長万部・倶知安・小樽〉

※ この項、追記・更新予定あり。

 由利徹の持ちネタである「オシャ、マンベ」の出所でもある長万部。その音を耳にすることはあれど、そこに何があるのか。ということで、北海道新幹線延伸でその姿が変わろうとしている長万部に行くことにした。

 上級クラスの座席に搭乗、機内でスパニッシュオムレツとシャンパーニュの朝食を済まして晴天の千歳空港に到着。JR北海道の窓口で、千歳空港・南千歳間の往復、ならびに南千歳・長万部・倶知安・小樽・札幌・南千歳を結ぶ一筆書き路線の乗車券とが合体した連続乗車券を買ってから、時間潰しに空港内を散策。

 地下ホームから小樽行きの列車に乗車、次の南千歳駅で函館行きの特急「北斗」に乗り換えて、千歳線から室蘭本線に入り、苫小牧、白老、東室蘭に停車。白老は国立アイヌ民族博物館やウポポイができてから特急停車駅になったようだ。数時間揺られて念願の長万部駅に到着。かつての殷賑が偲ばれる広大な構内では北海道新幹線の延伸工事が進められていて、数年後にはかつてのターミナルであった長万部駅のひなびた光景も大きく変貌してるものと思われる。

 改札を出て寂れた印象の街に降り立ち散策。有名な蟹めしの弁当屋は休みだったので、内浦湾(噴火湾)沿いにある食事処に入る。店内には設置された漁船の中に生簀があり、蟹がうようよ。このエリアだとぎりぎり毛蟹の旬でもあり、せっかくなので蟹飯ではなく、網走で見送った茹でた毛蟹を一杯まるまま堪能することに。店の人に殻の剥き方を教えてもらい、ビール片手に毛蟹と奮戦。身から蟹味噌まであまりにも旨みが濃厚でおいしく、「毛蟹って人間に食べられるために創造主があつらえた生き物なのか?」と思ってしまうほど。

 毛蟹で満足したあと、長万部駅駅舎側にある商店街から、線路をはさんで反対側にある長万部温泉まで20分程度かけて歩く。駅構内にあった機関区の敷地のせいで街が分断されているため、かつては構内を横断する歩道橋が存在し、これを渡れば温泉街までショートカットできたのだが、新幹線工事の進捗に伴って数年前に撤去されたので、駅から離れた、南側に位置する跨線橋を渡って遠回りに行くしかない。

 函館本線を越えて右折し、目抜き通りを北上すると、派手さのない温泉街には10軒弱の温泉旅館がこぢんまりと営業している。目抜き通り沿いにある日帰り入浴ができる温泉旅館でゆったりと源泉掛け流しの温泉を楽しむ。湯上がりのビールがおいしい。

 旅館を出て、通りを北上してぐるりと再び商店街側に戻る。とはいえ、交通量も少なく、歩行者も見当たらない。かつてはそれなりに栄えていただろうがもはやシャッター通りと化している。左折し、数本海側の通りに移動して地場のスーパーマーケット、ラルズマート長万部店に立ち寄り、ビールなどを買う。

 地方のJR幹線あるあるで、特急列車は1時間に1本程度あるものの、普通列車は日に数えるほどしかなく、特に小樽方面に向かう函館本線は本線といえども普通列車のみで1日につき4本しかない。16時台の小樽行き普通に乗り込むと、2輌編成の車内は意外にも観光客とおぼしき乗客が多く、座席はかなり埋まっている。

 20分ほどで到着した黒松内駅で親子連れが降車し、その他にも数名下車するなど地元利用もわずかにあるようだ。海際を直線主体に走ってきた室蘭本線と異なり、山間部を縫うように気動車でゆっくりと走破、蒸気機関車が静態保存されているニセコ駅に到着。ここでも若干の乗客の乗降があった。羊蹄山山麓の山間部をくねくねと走り、次の比羅夫駅ではプラットホームで外国人観光客がバーベキューを楽しんでおり、後で調べると駅の旧事務室を改装した「駅の宿ひらふ」の宿泊客のようだ。

 山間部を抜け、平野に出たかと思うと、ここでも新幹線の延伸工事が施工されている倶知安駅に到着。仮設ホームに下車すると、駅構内がずいぶん縮小されている。いかにも旧国鉄然とした駅舎を出て、すぐ近くのホテルにチェックイン、荷解きして夕食と散策に外出する。

 当日は日曜日で、開いてる呑み屋が少なく、狙っていた居酒屋も貸切営業で入れずで、街をふらふら彷徨するが、これといった店が見つからない。年配女性が一人で切り盛りしているちょっと怪しげな居酒屋に思い切って入ってみたらこれが当たり。カウンターに並べられてある惣菜の他、鮭の白子煮、ザンギに加え、チップ(支笏湖の姫鱒。アイヌ語の「魚(チェプ)」が語源)やソイの刺身を堪能。次に倶知安を訪れる機会があれば、必ず再訪しようと思う。

 店を出た後、部屋で呑む酒を倶知安駅近くのコープさっぽろで買うが、部屋で呑むとこれが不味くて、改めて別の酒を買いにコープに行くが閉店時間で買えず、コンビニでまともな酒を買う。部屋で呑んで早々に寝る。