※ この項,追記・更新予定あり。
網走バスに乗り、東3丁目で下車。再び「道の駅 流氷街道網走」に向かい、営業開始とともに電動自転車を借りる。網走川を渡り、モヨロ遺跡のそばを通過して河口の網走海岸から帽子岩を眺める。
きびすを返し、網走川沿いにサイクリングロードを遡上し、途中ホテルに立ち寄ってチェックアウト。ふたたび網走川沿いのサイクリングロードを西進し、網走刑務所前の交差点に到着。刑務所の全景を眺めて交差点を北見方面に左折、右側に蛇行する網走川、左側に石北本線に挟まれた国道39号線を南下する。道路沿いの踏切を左折、モーターの助けを借りながら整備された二車線の登り坂を漕ぎ上がる。山の中腹にある駐車場に自転車を停め、入館料1,500円を支払っていよいよ博物館網走監獄へ。
入口の右側には「石井輝男監督の『網走番外地』シリーズは網走刑務所を舞台に作られた」旨の石碑が建立されていた。なお、石井輝男監督の墓所は網走にあり、墓碑には高倉健が揮毫している。博物館の敷地は広大で、『ゴールデンカムイ』で一躍有名になった放射状の舎房と中央見張所、教誨堂、二見ヶ岡刑務支所といった重要文化財を中心に見学。過去の刑務所施設の移築だけでなく、監獄歴史館やミュージアムショップもありなかなか充実した施設だった。ちなみに、史実では『ゴールデンカムイ』の舞台となった時代にはまだ放射状の舎房は存在しておらず、明治時代の火災によって建て替えられた際に建築されたものだそうだ。
11時になり、構外にある監獄食堂が営業をはじめるのにあわせて、券売機で監獄食B(950円)を注文。監獄食Bは麦飯、焼いたホッケ、長芋短冊、蕗の煮物、味噌汁で、Aだと焼き魚が秋刀魚になる(監獄食 | 博物館 網走監獄)。なかなかおいしいが、実際にはこんなによい味ではないのではないだろうと推察。
満腹になったので、ふたたび電動自転車で網走市街に向けて元来た坂道を駆け降りる。国道240号線沿いを走り、道の駅に電動自転車を返却。ふたたび同じ経路を歩いて網走駅に戻るのはうんざりしたので、網走バスターミナルからバスに乗って網走駅に向かった。
往路は女満別空港から網走市内にバスで向かったので復路は網走駅から女満別駅まで各駅列車で向かって女満別からバスに乗ろうと考えたが、列車の時間とあわず特急「大雪」に乗ることにした。普通との違いは呼人駅に停車するか否かだけで、特急料金分の価値があるとは思えないが、なにせ列車の本数が少ないのでしかたがない。往時のターミナル駅での活況をしのばせるように、網走駅の改札前では駅弁を売る売店などがまだ存在していた。
ビールを買って「大雪」に乗り込み、およそ15分で女満別駅に到着。女満別駅は特急停車駅ながらも無人駅で、構内や駅前は人気(ひとけ)がなく閑散としている。駅前広場から坂を上がり街の中心部に足を進めるが人通りがない。空港行きのバスを待つ間、ぶらぶらと中心街を散歩するが数年前に閉店したスーパーが後継テナントが入らぬまま放置されていたり、寂れ具合がはなはだしい。
女満別十字街バス停から往路と同じ網走バスの女満別空港線に5分強ほど乗って空港に到着。出発フロアにあるレストラン「PILICA」(※)で地場産玉葱のサラダなどをつまみにサッポロクラシックを飲む。地場のつまみに地場の酒はやはりおいしい。空港の売店で土産をいろいろ買って保安検査に進むと、あの有名な「手錠持ち込み禁止」の掲示が目に入る。予定通りの航空便に搭乗して帰路についた。
※ それなりに客も多く、繁盛していたのにもかかわらず現在は閉店している。