“au revoir” ou “adieu”? : Gitanes et Gauloises au Japon

2022年10月、インペリアル・ブランズ・ジャパンが「Gitanes(ジタン)」「Gauloises(ゴロワーズ)」を含む海外産紙巻きたばこ4銘柄の販売を終了すると発表した。
https://www.imperialbrands.co.jp/our-products.html

ジタンとゴロワーズ

ジタン(写真右)とゴロワーズ(同左)は、いずれもオリエント葉を一度醗酵させたフランスの黒たばこで、日本で一般的なヴァージニア葉の紙巻たばこ(黄たばこ)と比べると葉巻に近い香り、味わいがする。写真のゴロワーズはブリュンヌ(旧カポラル)なのでフィルターのない両切りたばこ。「ゴールデンバット」「しんせい」なき現在、これで日本で販売されている両切りたばこはJTの「ピース」だけになった。

ジタン、ゴロワーズの両銘柄とも黄たばこの味を好む人向けにヴァージニア葉メインのブロンドもラインアップされているものの、実のところフランスで一番よく喫まれているのはマールボロらしい。

さて、ジタン、ゴロワーズとも輸入元の取扱い終了を受けてたばこ販売店では在庫限りで売り尽くしのもよう。裏を返せば、他の企業が新たに輸入元として取り扱えば日本で復活する可能性もゼロではない。とはいえ、そもそも生産元が英・インペリアル・ブランズなので日本を市場としてどう捉えているかがはっきりしない以上、これが果たして”au revoir”なのか”adieu”なのかは、環境を鑑みるに予断を許さない状況と思われる。