※29-10-2017更新,24-03-2019 49番系統バスに関する注意
航空会社のリワードプログラムでたまったマイルで引き替えた特典航空券でベトナムのホーチミンシティ(現地では旧称のサイゴンのほうが通りがいいので以下サイゴン)に物見遊山に出かけることにした。ついでにサイゴンから陸路で半日あればたどり着けるカンボジアのプノンペンにも行ってみようともくろんだが,ベトナムへ再入国する際のビザの制限などを考えて断念した。
羽田を深夜に出発する便なので22時前に空港に到着,出国手続を済ます。ひとまずラウンジに入って休憩,しばらくすると小腹が空いたので機内持ち込みのスーツケースを預けてフードコートへ行き,軽く鉄火巻をつまんでビールを呑む。ついでに免税店ものぞいて土産物も調達し,ラウンジに戻る。
1時前に搭乗手続が始まり,乗り込む。深夜便なので酒を呑んで寝て終わり,のはずだったが,途中夜中にギーィギャアと大音量の奇声をあげて狂ったように泣き叫び続けるベトナム人幼児がいて寝付けない。親はあやしているのだが,やむ気配はなく客室乗務員が耳栓を配りにきたので,それをもらってなんとか寝た。朝食はクロワッサンにサラダと付け合わせ。白ワインで流し込む。
タンソンニャット国際空港に到着し,入国審査の列に並んでいるとやっぱりさっきの子供が奇声をあげて泣き叫び続けていた。どこか具合が悪いのかもしれない。ここはイミグレーションの後,税関の前にも免税店がある。税関では保安検査を兼ねて荷物を機械に通すだけで,とくに何かを訊かれるということはない。
やる気のあまりなさそうな税関を通過し,到着ロビーに出たものの,まだ6時台なので開いている店も少ない。レートはよくないけれど、両替所で手持ちの現金をベトナムドン(VND)に両替する。Vittelが閉まっていたので,Mobifonのツーリスト向け30日間有効のSIMカード「way2go」を買う。国内通話60分込みのデータ通信無制限プランで,料金は250,000VDN(約1,200円。1JPY=約208VND)。依頼すると設定も係員がやってくれた。
ターミナルの車寄せにはタクシーの客引きや到着客でごった返しているが,出口を出て右に曲がった先にあるバーガーキングの前から横断歩道を渡り,バスブースに止まっている49番の黄色いマイクロバスに乗り込む。運転手に40,000VDNを払うとどこで降りるのか聞かれたので,先に路線図を撮影しておいたスマートフォンを見せながら9番で降りると答える。10分ほど待つと発車した。乗客は自分以外には日本人夫婦と中国人旅行客3人。
ドンコイ通りで日本人夫婦が降りた。空港からの路線バスは複数系統があるが,有名な152番系統のバスはドンコイ通りを経由しないので,中央郵便局や市民劇場付近で降車したいなら49番系統が便利(★)。前者は通常の路線バスだが,後者は空港利用者向けで停車する停留所が限定されていて,運賃も152番が5,000VDNなのに対して49番は40,000VDNと大きく異なる。もっとも,運賃が高いからと行って特別に豪華なバスがくるということもない。
★注意 49番系統のバスは2018年6月で運行が休止されたもよう。
‐Tạm ngừng hoạt động tuyến xe buýt không trợ giá số 49(ベトナム語)
‐バス運行を一時停止(Google翻訳)
乗った49番系統のバスはベンタイン市場の前のロータリーを回り,地下鉄工事の影響か本来のルートとは逆にルロイ通りからファングーラオ通りに入ってバーガーキングの前で停車した。バスを降り,デタム通りからブイビエン通りを通ってホテルに着き,チェックインまでの間スーツケースを預ってもらう。
デタム通りとファングーラオ通りの丁字路の角にあるハイランズコーヒーに入り,ベトナムコーヒーで一服。ここは2階席だとコンセントもある。ブイビエン通りの1本南にあるチャンフンダオ通りから1番の路線バスに乗り,25分くらいで華僑の街・チョロンへ。運賃は5,000ドン。終点のバスターミナルで降りる。交差点はバイクでカオス。埃っぽい街に露店が並び,その横を掠めて凄まじい数のバイクが走る。
サイゴンは鉄道がないので外国人旅行客の移動にはタクシーがメインとなるが,網の目のように走る路線バスも本数が多く,使いこなすことができれば便利だが,ガイドブックなどでは利用方法があまり詳しく書かれていない。路線バスの利用法については別項にてまとめた(ベトナム(ホーチミンシティ)‐番外編 路線バスの乗り方)。
チャータム教会を覗き,グエンチャイ通りを中華街に向けて歩くが暑くてとにかく埃っぽい。コンビニエンスストアに立ち寄り,ビールとマスクを買い,イートインコーナーに入ってビールで喉を潤す。
グエンチャイ通りをさらに東に歩き道教の華人寺・天后宮(ティエンハウ廟)を見学。ぶらさがっている巨大な渦巻き線香や屋根の彫刻など見所が多く,堪能した。
バスターミナルに戻る途中に地元民のお客で賑わってる東源鶏飯に立ち寄り昼食にコム・ガー(鶏飯)を食べる。ぱらぱらするインディカ米の米飯とあっさりした蒸し鶏に専用のニョクマム風味のたれをかけるとうまさが倍増し,ビールとよくあう。
ビンタン市場は工事中なので立ち寄らなかったが,市場に行かずとも通りごとに漢方薬や祭祀道具,生地などの専門店が軒を連ねていて,歩いているだけでも面白い。
バスターミナルからまた1番の路線バスに乗り,サイゴンの中心街まで戻る。ぶらぶら歩いてに到着。中に入って衣類や雑貨,食料品をみてまわる。「アジアのいかしたTシャツ」はないかと探してみるが,どの店も同じ製造元と思われるパロディTシャツを並べていて代わり映えしないのでがっかりした。
ホテルに戻ってチェックイン。部屋で荷物を解いてしばし休憩。周辺を散策するついでに翌日のメコンデルタツアーの申し込みをしようといくつかのツーリストオフィスをまわって値段を調べると,やはり日本人向けのツアーは倍以上かかる。加えて,旅行会社によっては1人客だと値段が跳ね上がるところもあるので,一見安そうに見えても注意が必要だ。ツアーの内容はどこも同じような構成なので値段がほどほど安くて老舗のThe Sinh touristで英語ガイドのツアーを申し込む。
夕食はホテル近くにあるファングーラオ通り交差点角の24時間フォー屋「Pho Quynh(フォー・クイン)」でビールを呑んでフォーガーを食べた。もりもりと香草を投入すると,日本で食べるフォーとまた違っておいしい。観光地価格とあって値段は若干高め。ホテルの周辺にはバーや飲み屋が軒を連ねているが,例の深夜便のせいで睡眠不足気味なので,飲みに行くことなく近くのコンビニ,Kマートでビールを買って部屋で飲んで早々に寝る。
※この項,更新予定あり。