フル‐ハイビジョン

 念願のプラズマテレビを自宅に設置した。Blu-rayだけでなく手持ちのDVDソフトでも映画を見るので,アップコンバータ能力に秀でているとの世評が高いPS3もついでに購入。テレビ番組はニュース程度しか見ないものの,地上デジタル放送ならDVDレコーダのチューナで見ていたときはそれなりにきれいだったので,高画質を期待したら…… けっこうボケた画面だった。

 結局,地上デジタル放送は1チャンネルあたりの電波の帯域が狭いので情報量が少なく,きちんとした映像を見たいなら帯域の広いBSデジタル放送を視聴するしかないらしい。民放はますます見る気がしなくなったが,それでも『新日曜美術館』などNHKの番組は比較的きれいだった。

 ともあれ,本来の1080pの性能をフルに生かせる映像ソースはBlu-rayのソフトだろうと,DVDでもかなりきれいだったミッシェル・オスロ監督のアニメ『アズールとアスマール』を買って,見てみた。ストーリーより映像を楽しむタイプの映画だけあって,作った人たちはなんかドラッグをキメてるだろうと思われるほど極彩色と異常に緻密な背景に見ている方もトリップしそう。“21世紀の『イエロー・サブマリン』”の称号を授けたい。

 この映画,高畑勲が惚れ込んで引っ張ってきたためかジブリのシリーズでリリースされているけど,トトロの延長線上だとおもって見た人は腰を抜かすに違いない。成人向け指定したほうがよいのでは。