※ この項,追記・更新予定あり。
網走の監獄食が食べられる——このフレーズのインパクトで、そうだ網走に行こうと思い立った。幸いにマイルは余っていて往復分の旅費は考えなくてよい。これは行くしかないだろう。
ということで、晴天の女満別空港に降り立った。地方空港でよくあるように、ここでも到着便にあわせて市街地への空港連絡バスが設定されている。券売機で網走市街までの920円の乗車券を買い、車寄せに停車している網走バスターミナル行きのバスに乗り込むが乗客は先客が1名。発車時間になっても出発しないどころか運転手も不在で、到着便に手荷物を預けた客待ちかと思っていたらそうでもなく、結局10分近く遅れての出発となった。
女満別市街を経由して30分程度でJR網走駅前停留所に到着、下車。予約した網走駅付近のホテルにチェックインしようとするが、まだ時間前で荷物を預けて散策に出る。南中央通りをしばらく歩くが、繁華街までは思いの外距離があり、さらに好天で気温も高く、バス停の時刻表を見ると少ないバス便がたまたま数分後にくるようなので、これ幸いとバスに乗る。深く考えずにJR網走駅近辺のホテルを宿泊先にしたが、繁華街からはいくぶん離れており、ちょっと目算が狂ったように感じた。
網走市役所近くで下車し、「道の駅 流氷街道網走」まで歩く。冬場は流氷見物の砕氷船が出発する道の駅だが、この中に観光協会の案内所があり、ここでレンタサイクルを借りる。まず地場のスーパー「ベーシック」に立ち寄り、飲み物や酒などを調達。鮮魚売り場をのぞくと、地場の浅蜊や帆立貝のほか毛蟹なども並んでいる。干物コーナーではやたら大きいホッケが目に付いた。ホテルにもどってチェックイン。網走川沿いのサイクリングロードをふらふらと走り、道の駅まで戻って自転車を返却。
道の駅を出て、徒歩で南4条通りの網走中央商店街(Apt4)を散策。かつては殷賑を極めていたであろうとおぼしき商店街だが、コロナ禍で閉店した店舗もあり、シャッター商店街一歩手前な感じがする。夕刻ながらまだ日は高いが、あらかじめ目星をつけていた居酒屋に入り、サッポロクラシックをまずは一杯。時間が浅いせいか、他に客はいない。刺身の盛り合わせや現地産の柳葉魚干物などで酒が進む。「豚肉の行者菜巻」が気になったので注文。行者菜はいわゆる行者にんにくと韮の交配種で、山形県を中心に本邦でも7箇所のみで栽培されているようだ。たしかに、そういう感じの香りが豚肉とマッチしてなかなかおいしい。次に来ることがあれば、おかみさんがお勧めする毛蟹も頼んでみよう。
居酒屋を出て、散策がてらホテルに戻る。途中、セイコーマートで酒類とつまみを調達し、ホテルに戻ってさらに呑む。