加藤和彦についてだらだら

 CDの音がいまいちであまり聴いていなかった『あのころ,マリーローランサン』のLPをふとした機会に手を入れて以来,再聴。フォークルやミカバンドに注目が集まりがちな加藤和彦のソロ作が気になり出し,『うたかたのオペラ』『ベル・エキセントリック』『パパ・ヘミングウェイ』のLPを入手。ミカバンドの再々結成には目もくれず,その後『ガーデニア』『マルタの鷹』の復刻版なども手に入れた。特に前二者は退廃的な歌詞,陰鬱な音色がイエロー・マジック・オーケストラの中期サウンドが好きな人にもあうかも。でも「Dr.ケスラーの忙しい週末」はスカビートだし,「Radio Caraban」はチャールストンで,暗い一方でもない。そういや,加藤和彦・安井かずみコンビの高見知佳「ジャングル・ラブ」は「ルムバ・アメリカン」そっくりなんだな。それにしても,加藤和彦の,とくにソロ作はもうちょっと評価されてもいいと思うのだが…

 ところで,近年復刻されたCDではその2曲で佐藤奈々子のコーラスがカットされていたり,「ルムバ・アメリカン」の出だしがばっさりカットされているし,と評判が悪い。LPは取扱いが面倒なので悪評をふまえた上でCDも買ったが,確かにこれは文句を言われても仕方がないと思う。

 さて,こんな話(http://www.tobiraza.co.jp/blog/index.php?ID=257)があったらしい。見逃してしまったが大音響で加藤和彦の曲が聴いてみたいものだ。