加藤和彦についてだらだら

 CDの音がいまいちであまり聴いていなかった『あのころ,マリーローランサン』のLPをふとした機会に手を入れて以来,再聴。フォークルやミカバンドに注目が集まりがちな加藤和彦のソロ作が気になり出し,『うたかたのオペラ』『ベル・エキセントリック』『パパ・ヘミングウェイ』のLPを入手。ミカバンドの再々結成には目もくれず,その後『ガーデニア』『マルタの鷹』の復刻版なども手に入れた。特に前二者は退廃的な歌詞,陰鬱な音色がイエロー・マジック・オーケストラの中期サウンドが好きな人にもあうかも。でも「Dr.ケスラーの忙しい週末」はスカビートだし,「Radio Caraban」はチャールストンで,暗い一方でもない。そういや,加藤和彦・安井かずみコンビの高見知佳「ジャングル・ラブ」は「ルムバ・アメリカン」そっくりなんだな。それにしても,加藤和彦の,とくにソロ作はもうちょっと評価されてもいいと思うのだが…

 ところで,近年復刻されたCDではその2曲で佐藤奈々子のコーラスがカットされていたり,「ルムバ・アメリカン」の出だしがばっさりカットされているし,と評判が悪い。LPは取扱いが面倒なので悪評をふまえた上でCDも買ったが,確かにこれは文句を言われても仕方がないと思う。

 さて,こんな話(http://www.tobiraza.co.jp/blog/index.php?ID=257)があったらしい。見逃してしまったが大音響で加藤和彦の曲が聴いてみたいものだ。

うなぎ

 なぜか無性に鰻が食べたくなって7~8年来機をうかがっていた江戸川橋の石ばしに行く。ここは商売っ気が薄いのかなかなか予約が入れにくく,以前にも公私ともに親しいQ氏と行こうとしたことがあるが日時が合わず断念したことがあり,捲土重来とばかりに意気込んで電話をかけるとあっさりつながり,数日先の希望日時の予約取りに成功。Q氏は別の機会に足を運んだらしいが同様だったとの由。いろいろ調べていると1か月先でも断られることもあるようで,まったく幸運。鰻の確保のため予約の際に何を食べるか聞かれるので鰻重と白焼き,それに肝焼きとうざくをオーダー。

 店に入ってから鰻を裂いて蒸して焼くのでありつけるまで1時間をみておかねばならぬとの事前情報通り,とっぷり待たされる間,落ち着いた座敷で突き出し,うざくや肝焼き,白焼きで酒をちびりちびりと呑む。かなりの数の鰻から少ししかとれないらしい肝焼きは心臓と肝臓,中落ちを皮で巻いたものの3本。臭みをまったく感じさせない濃い内臓のうまさは絶品で酒も進む。白焼きはわさびがレホールのようで,ちょっと驚かされたが鰻の臭みがほとんどないので,これでも十分。店の人も感じがよく,とにかく酒が進む。

 さんざ待たされて,お目当てさんの鰻重が登場。焼きは外は香ばしく,中はふんわり。たれは若干しょっぱめの味付けでしつこくなく非常に好み。ご飯もおいしい。こりゃ赤羽橋の野田岩より数段上だ。以前一緒に野田岩で白焼きと鰻重を食べたQ氏に後日聞くと,やはり同意見とのこと。次は鰻が肥えてくる冬にぜひ行きたい。