珍味

変わった食べ物の覚書。下手物系と珍しいもの系,その中間的なもの,と各種取りそろえた。

動物系

 犬といえばやはり下手物食いのある種の最初にくぐるべき関門,という気がする。10年以上前に着目したころは,“特定アジアの民族料理”ということもあり,かなりディープな部類な代物だったのが,いまは「ライト感覚なゲテモノ」となりつつある……わけはないか。

 最初に食べたのは中国・雲南省の大理の小汚い料理屋で,炒めた狗肉(グーロー)を濃い汁の中に入れたものだった。「犬の肉は筋張っていて固い」と言われているが、食べてみると肉は意外にも柔らかい。ただやはり独特の匂いがたち上ってくる。店の人間が、ペパーミントを持ってきて器に入れ「中で混ぜろ」と言うので混ぜて食べる。どうも匂い消しのためらしい。肉は骨付きやら脂身やら関節部分やらいろいろな形状で入っていたが,脂身は脂っこいのと匂いで断念、関節部分らしき肉も脂身が多く食べなかった。

 その後,新大久保の朝鮮料理店で数度「補身湯(ポシンタン)」,すなわち犬鍋を食べた。こちらはエゴマの葉がたくさん入った唐辛子を利かせたスープに柔らかい犬肉がマッチしてなかなかおいしい。

山羊

山羊汁

 琉球では山羊はひーじゃーと呼ばれ,祝い事にひーじゃー汁(山羊汁)を食べたりするそうだが,普通に食堂や飲み屋のメニューにもある。さすがに那覇などの都心部では見かけないが,離島などに足を伸ばせば部落内で飼育されている山羊を見ることができる。たぶん,お祝いの時につぶすのでしょう。
 山羊汁には味噌仕立てと出汁仕立ての2種類がある。味噌仕立ては沖縄や内地でたびたび食べたが,味噌汁ににおい消しに入れるふーちばー(蓬の葉)の強い香りがマッチして比較的食べやすい。一方,出汁仕立ては肉のにおいとふーちばーの苦みとにおいがもろに鼻腔をついて,かなり厳しい戦いを強いられた。もつ煮込み同様,内臓の新鮮さや血抜き処理でにおいの多寡が決まるらしい。

刺身

 ひーじゃー刺は馬刺しと同様,にんにくや生姜を薬味にして醤油につけて食べる。皮に近い部分はちょっと癖があるものの,泡盛によくあう。

鹿

 蝦夷鹿が増えている北海道ではその駆除対策もかねて,鹿肉の加工品がいろいろ販売されている。ソーセージ,ハムは美味。刺身はルイベっぽい冷凍を解凍したものを生姜醤油で。寄生虫対策なのか,オフシーズンだったからなのかは不明。

牛の脳味噌

狂牛病が騒がれる前,大阪の焼肉店で。

海亀

石垣の「産業祭」(?)の露天で泡盛のつまみに買ったチャンプルー:

小笠原名物ということで父島の居酒屋で煮込みと刺身:地元の人に聞いたところによると,海亀は自宅に知人を招いたときなどに1匹つぶして振る舞うのだそうだ。食べた時期は漁の時期ではなかったので,刺身は冷凍モノでルイベのような状態でやや水っぽい。煮込みは美味。店によって味が異なるらしいので,地元民においしい店を聞いた方がよいかもしれない。

アヒルの舌

支那


魚介類

ハリセンボン

アバサー汁

マンボウ

刺身

イソギンチャク

 有明海沿いの街を訪れた際,大衆酒場で酢味噌和えで酒のつまみに食べる。メニューでは「ワケ」とあって想像がつかないので店の人に訊いてから注文。語源は「ワケノシンノス」つまり「若者の尻の穴」ということらしい。磯の香りが強く,慣れないとなかなか手強いと思う。

アナジャコ

 こちらもイソギンチャクと同じ店で食べた。「まじゃくの唐揚げ」とメニューにあり,やはり店の人に訊いてから注文。普通の蝦蛄と違って殻が柔らかいので揚げたものをそのまま殻ごとぱりぱりと食べることができるのが特徴。ルックスは尻のでかい海老。ビールのつまみにいただいた。ちなみに,普通の蝦蛄は「シャッパ」と呼ぶそうだ。

植物系

冬虫夏草

支那