[XX-01-2013]旭川その2 #2

朝食をとった後,ホテルの大浴場で朝風呂を浴びる。チェックアウトして,札幌駅に向かい,旭川行き特急スーパーカムイの指定席をとる。大荒れという話だったが,やはりダイヤの乱れなどはなさそうだ。出発まで時間があるので,土産物店を冷やかしていたら,サッポロクラシックの「’12富良野VINTAGE」がまだ売られていたので買ってみる。発車後さっそく呑んでみるが,ふつうのクラシックとそんなに違いは感じられなかった。

札幌から江別あたりはまだ市街地っぽい感じも残っているが,そこから先は雪原の中で,岩見沢を越えると大瀧詠一の「さらばシベリア鉄道」がBGMに似合いそうな趣。滝川あたりにくると,吹雪になって車窓から景色が見えないが,特急列車はさほど速度を落とすことなく突っ走る。旭川には昼前にほぼ定刻通りの到着。

旭川駅に止まっていた雪まみれのローカル列車
旭川駅に止まっていた雪まみれのローカル列車。

ホテルには夕方にチェックインすると予約時に伝えていたので,電話を入れると,今からでも大丈夫とのことなので,タクシーに乗り込んだ。運転手に昨夜からの天候を聞くと,昨夜それなりに降った雪の峠は越えたとのこと。

チェックインし,部屋に入ってしばし休憩。途中になっている仕事をしようかと一瞬思うが,せっかく遠方まできているので,旭山動物園に行くことにする。動物園までのバスは1時間に1本なので,空いた時間で3・6街(3条通6丁目)にある名の通ったラーメン店で昼食をとるが,以前食べた蜂屋や青葉のほうがおいしい。

食後,動物園行きバスが止まる「4の9」(※)まで買物公園を通ってぶらぶら散歩すると,だんだんと風雪が強くなってくる。軽いパウダースノーで靴にはスパイクをかぶせていたこともあって,歩くことには支障はないが,寒いし体が雪まみれになってくる。こんな気候だからか,町中を歩いている人は少ない。
※4条通9丁目のことをこう呼ぶらしい。バス路線図などの表記もこのとおり。

4の8交差点に積もった人の背丈より高い雪の山
人の背丈より高い雪の山。4の8側から撮影。この交差点は「4条通8丁目4条通9丁目」で,北海道では方向によってひとつの交差点で2つの名称がつくのが特徴。道民に聞くと,「それがあたりまえで疑問に思ったことはない」とのことで,京都の「寺町三条上ル」みたいなものらしい。

40分ほどバスに乗り,動物園に到着。タイミングよく名物のペンギンの散歩が始まり,ぺたぺた歩くペンギン群を目の前で見る。かわいい。

旭山動物園のペンギンの散歩
ぺたぺた歩くペンギンの散歩。画像は一部加工。

散歩が終わった後は,アザラシのもぐもぐタイム(餌やり)を見物。餌ほしさに飼育員の尻を追い回すアザラシがこれまたかわいい。さらに,白熊や丹頂鶴,狼,蝦夷鹿など雪の中にいる北の動物を見て回る。冬場は15:30には閉園になるので,あまりゆっくりはできなかったけど,生態展示が売りだけあって展示がよく考えられていて,見ていて楽しい。

飼育員にねだって餌をもらうアザラシ
飼育員にねだって餌をもらうアザラシ。

また4の9までバスに乗り,雪で歩き疲れたのでタクシーでホテルに戻る。いったん休憩した後,翌日の所用先に挨拶がてら顔を出し,その足で旭橋まで雪道を散歩する。

旭橋
陸軍による戦車の通行を念頭において設計された旭橋。

ぶらぶらしているうちにあたりは真っ暗になり,どこで夕食をとるか少し迷うが,結局前回旭川にきたときと同じくジンギスカンの大黒屋で食べることにする。ここは,松尾のようにたれに漬け込んだラムを焼くのではなく,サッポロビール園と同様,生ラムを焼いてたれにつけて食べるスタイル。ラムが新鮮で非常においしいけれど,煙が服につくのが玉に瑕。