※この項,追記予定あり。29-08-2019写真を追加。
早朝眠い目をこすり森林鐵路の阿里山站へ。祝山線のご来光列車に乗って祝山站に到着。朝早いにもかかわらず多くの観光客がおり,展望台まで人の群れについて行く。ツアーの引率係とおぼしき男性が広場の一段高いところに登っていろいろ説明しているものの,なにぶん言葉がよく分からない。本来なら玉山(新高山)方面から日の出が拝めるのはずが,日の出時刻はあいにく曇天でがっかりした空気が周囲にただよう。ぞろぞろと再び祝山站から阿里山站へ移動し,宿の食堂で肉田麩や塩豆が添えられた粥の朝食を食べる。
ふたたび阿里山站へ行き,こんどは9:00発の眠月線列車に乗りことことと9キロ強離れた石猴站へ向かう。眠月線は1999年の大地震で被災し,現在運休中とのこと。終点の石猴站は森に囲まれていて,周囲には遊歩道が整備されている。もっとも,駅のそばに猿の形をした巨石・眠月石猴が屹立しているほかなにもないところ。1時間ほど周辺を散策した後,そのまま折り返しの列車に乗って阿里山站にもどる。
阿里山周辺をぶらぶらした後,食堂で昼食をとって13:00発の臺中車站行き中距離バス(阿里山公車客運)に乗車。実際のところ,阿里山へのアクセスは本数が少なく時間がかかる森林鐵路よりバスが主流になっている。ただし現在は台中行きのバス路線はないようだ。バスの車内を見回すとわれわれ以外の乗客は少なく,エアコンが効き過ぎて寒かったのと片言の日本語を話す運転手が天然ゴム製の肩たたきを自慢するのがおかしかったのが記憶に残っている。
台中では宿を探すとともに,翌朝乗るバスの乗り場を確認しようとしたが,その場所がわかりにくいので,通りすがりの地元民の女性に尋ねて教えてもらう。適当なホテルにチェックイン後,近くのそこそこ客の入っている食堂に乗り込み,店員のおばさんがおすすめする牛肉麵と台湾ビールで乾杯。汁そばは牛肉に八角が効いていておいしい。
(つづく)