携帯電話の話題――その3(通信業界の噂)

 以前,携帯電話キャリアのそれなりの地位の人と呑んでいたときの話。

 「yen-rakuさん,某キャリアの網(ネットワーク)が相当やばいらしいですよ」「噂では聞きますけど…」「いやね,そこ辞めたエンジニアから直接聞いたんだけどさ,●●さん(経営者)が基地局への投資をコミットしてたでしょ。あの数値目標の達成値ってほとんど中継局みたい」「えー,当局は把握しているんですか」「いまは加入者と網のキャパがまだなんとか均衡保ってるから輻輳ぐらいで済んでるけど,あのプランが爆発的に増えると,網を維持できないと思うんだよね」「でも,IRでは重点的に投資するって言ってましたよね?」「●●とか●●のほうには金つぎ込んでるけど,後ろ(インフラ)には全然ってさ。3Gはいちおう増やしてるけどコミットメントとはかなり乖離してる。なんかあったら責任追っ被されるのはインフラ部門だから逃げたって」「たしかに同じような売り文句の●●は帯域に余裕ありますし,基地局もマイクロセルで逃がせているから輻輳でパンクってことはないですもんねー」「まあ,いつまで持つか見物ですよ。いくら銀行の(中略)があるといってもほんと,どうするつもりですかねえ」

 その後どうなったのかは気にも留めていなかったのだけど,とある画期的な端末の電池の持ち時間が異常に悪いということに関連して,「乏しい基地局をシークするためによけいに電力を使う」という雑誌の記事を読んでなるほどと膝を打った次第。

コンピレーション盤づくり

 清水健太郎がひき逃げで逮捕された。覚醒剤やら大麻やらで数度逮捕されているので,第一報を聞いて「キメていたのか?」と思ったが,薬物反応はなかったらしい。ともあれ,頭に浮かんだのは公式ブログを始めた田代まさしだ。そこで,逮捕歴のある人物(日本の)のプレイリスト「ザ・前科」を考えてみた。選曲の基準は,できれば逮捕容疑や歌い手を連想する曲であること,ヒット曲でなくても名曲であること,自分が好きな曲であること――を柱にして,一応流れを考えて構成してみた。

  1. 清水健太郎「失恋レストラン」[覚醒剤,大麻,ひき逃げ]
  2. ビートたけし「俺は絶対テクニシャン」[傷害]
  3. GLOBE「DEPARTURES」[小室プロデューサー:詐欺]
  4. ラッツ&スター「め組のひと」[田代:覚醒剤,覗き/桑野:淫行]
  5. 内田裕也「コミック雑誌なんかいらない」[暴行]
  6. 安岡力也「ホタテのロックン・ロール」[傷害]
  7. 桑名正博「セクシャルバイオレットNo.1」[大麻,コカイン,傷害]
  8. ジョー山中「人間の証明のテーマ」[大麻]
  9. 美川憲一「さそり座の女」[大麻]
  10. 長渕剛「順子」[覚醒剤]
  11. ツイスト「燃えろいい女」[ふとがね:大麻]
  12. 研ナオコ「夏をあきらめて」[大麻]
  13. 井上陽水「コーヒールンバ」[大麻]
  14. 坂本スミ子「フォー・ミー」[大麻]
  15. ゴダイゴ「銀河鉄道999」[ミッキー吉野:覚醒剤]
  16. 萩原健一「ぐでんぐでん」[大麻,交通事故,恐喝]
  17. にしきのあきら「空に太陽がある限り」[大麻]
  18. 松崎しげる「愛のメモリー」[淫行,交通事故]
  19. 横浜銀蠅「ツッパリHigh School Rock’n Roll(登校編)」[翔:覚醒剤]
  20. 布袋寅泰「新・仁義なき戦いのテーマ」[傷害]
  21. 克美しげる「エイトマン」[殺人,覚醒剤]
  22. 槇原敬之「どんなときも」[覚醒剤]
  23. 羽賀研二「ネバーエンディング・ストーリーのテーマ」[恐喝]
  24. ボーナストラック:月亭可朝「嘆きのボイン」[賭博,ストーカー規制法違反]

 …濃い面子になりそうだ。このリストをみると,犯罪歴と音楽性には何の関連もない……かもしれないと思えるかもしれないが,やはり殺人はちょっと。ほかにはドリームズ・カム・トゥルー(西川:暴行・覚醒剤),SMAP(稲垣メンバー:傷害,公務執行妨害,道路交通法違反),ハイ・ファイ・セット(大川:窃盗),深町純(放火),吉田拓郎(傷害)なども入れたいのだが,好きな曲がなかったり(ドリカム,SMAP),好きな曲が他人への提供曲だったりという理由でリストには入れなかった。

 それと,音源の入手がほぼ不可能で,かつ聞き手に不快感を与えるという点でリストに入れなかったのが,オウム真理教関係の「真理の歌」シリーズ。歌い手はもちろん麻原彰晃で,「真理教、魔を祓う尊師の歌」「ガネーシャ体操」などが候補だった。前者はいわゆる「ショ,ショ,ショ,ショショショ,ショーコー」のイントロが有名なドゥーワップ調の曲で,麻原彰晃の伸びやかなボーカルが印象的。麻原自身がコーラスをとっているのも注目したい。後者は,鼓や尺八などの音色を多用したシンセの打ち込みが中心の軽快な曲。

[追記]
 これを書いていたら,タイムリーに小室哲哉が詐欺容疑で逮捕されたので,GLOBEを追加した。

携帯電話の話題――その2

 諸般の事情からPHSに加えて携帯電話を持つことにした。いろいろ比較検討してNTTドコモのノキアNM705iにした。むしろ,NM705iを使いたかったからNTTドコモにしたようなものかもしれない。ストレート型が欲しかったのだけど,端末デザインは最近でこそスライド型が増えてきたものの,各キャリアとも主流はクラムシェル(折りたたみ)型で,しかも気に入ったデザインや色のものはほとんどなかったので,選択の余地はこれしかないといった感じだった。

 一応日本市場向けというかドコモ仕様にあわせてあるものの,ワールドワイドな商売をしているノキアのこと,極東の島国のユーザの細かなリクエストにいちいち応じているのも面倒くさいらしく,多くのドコモの独自サービスに対応していないなど,かなり他の端末ベンダの製品とは異なっている点が多い。

[よいところ]
‐コンパクトで軽い。動作もさくさく。
‐PCでCDからリップした汎用的なフォーマットの音楽ファイルがそのまま読み込め,着信音にさえできる。iTunesで取り込んだファイルをmicro SDにコピーするだけでいいのだから楽ちん。しかもBluetoothのファイル転送に対応しているので,PowerBookからワイヤレスで転送できるのが面倒くさくなくてよい。
‐OSがSymbian S60で,メニューアイコンの配列や,ソフトキーの割り当てを自由に変えられる。
‐Outlookと予定やメモがシンクできる。
‐GSM対応。バンコクで買った廉価版ノキア端末はお役ご免に。
‐英語の予測変換機能つき。
‐着信音がNokia Tune。

[悪いところ]
‐メイルの振り分け機能がない。これは致命的。
‐充電用ACアダプタの端末側端子が特殊形状。
‐検索フォームなどの入力時に予測変換がきかない。
‐方向キーの塗装がすぐはげる。
‐文字入力時の逆トグルがない。
‐ウェブ閲覧の履歴がない。
‐OSがS60なのに,アプリケーション(Signedでも)のインストールができないよう機能が殺されている。
‐カメラにマクロ機能やQRコード読み取り機能がない。
‐赤外線機能非搭載。

 実はそれまでにソフトバンクモバイルの携帯電話を「スパボ一括」で2台買っていたが,1台はオークションで売却(買った値段より高く売れた)し,もう1台は使わずに放置してある。端末を一括で安く買っているので,端末の割賦支払いはなく,スーパーボーナスの割引だけ継続しており,月々の支払いはユニバーサルサービス料のみ6円(×2回線分)。はっきりいって,このキャリアは信用できないので使う気になれない。利用明細は有料だし,ウェブで明細を見ようとするとやたら個人情報の記入を求めてくるのも気持ち悪い。じゃあ,なぜ契約したのかというと,ネタというかノリで契約してしまった。安易な気持ちで個人情報をあの会社に売り渡したとちょっと後悔。

アップル製品の当たりはずれ

 iPod nanoの第1世代製品の一部にバッテリの不具合が原因で発火する危険性がある,とのニュースを見て,自分のiPod nanoのシリアル番号を見ると見事に該当する商品だった。とりあえず,アップルのテクニカルサポートで話を聞いてみると,「手で触れられないようなレベルの異常な発熱がなければ大丈夫だけれども,不安に感じるなら無償でバッテリ交換いたします」という趣旨の回答だった。念のため交換を依頼すると,海外の工場で修理するので4~5カ月かかるとのことで,一瞬逡巡しながらも最近新しく買ったノキアの携帯電話を代替のプレイヤにすればいいかと思い,先方の申し出を承諾。

 最初にMacintoshを買ったのが14年ほど前なので,アップル製品とはそれ以来のつきあいになるが,どうもここ数年“はずれ製品”に当たることが多い。家族のiBookはロジックボードに問題があり,無償交換。筆者のメイン機のPowerBookG4はソニー製のバッテリが発火する騒ぎを起こして多くのメーカのリコールの対象になったバッテリを採用した機種で,新品のバッテリが労せずして手に入った。

 昔のアップル製品――まだロゴが7色リンゴとApple Garamondの時代――は妙に値段が高い代わりに,モノはしっかり作られていたような気がする。Apple拡張キーボードなんかキーボードのくせにべらぼうに高かった記憶があるが,堅牢だし打鍵の感触はえもいわれぬ快感だった。初めてノート型を買ったのも日本IBM仕込みのMighty Cat(PowerBook2400c/240)で,ThinkPadと同様のキータッチで,小さいキーながらすこぶる快適に入力できた。その経験からか,PCを選ぶときにはまずキータッチを評価基準においてしまう。職場ではあてがい扶持で選択の余地がないので,東プレのRealforceを自腹で買って持ち込んでいる始末。

 そんなこんなで,PowerBookは若干性能が陳腐化してきたけれど,キーボードがいまいちなMacBookに乗り換える気はあまりない。またもやはずれ製品を引きそうな気もするし。

カントリー

 カントリーといっても田舎や国ではなく,バンジョーやらマンドリンが特徴的なカントリー・ウエスタン音楽の話題。筆者は長らく「アメリカ南部の田舎くさい演歌」というイメージを強く持っていたため、あまり聞こうとは思わない音楽ジャンルのひとつだった。ところが、数年前にPixerの映画『カーズ』でカントリー・ミュージックを耳にしてこれも悪くないなと思った。

 その後、『ブルース・ブラザーズ2000』でブルース・ブラザーズ一行が演奏する「(Ghost) Riders in the sky」で,アイルランド移民のフレーバーが残るブルー・グラスの魅力を発見(劇中,一行は「ブルー・グラス・ブラザーズ」と間違われる)。ブルー・グラスはフィドル(バイオリン)の音色が心地いい。ブルース・ブラザーズは映画一作目では「Theme from Rawhide」を演奏している。

 と,筆者の中でちょっとしたカントリーブームだったのが,そこに昨年細野晴臣がカントリーの新譜を出して欣喜雀躍。特に「Pistol Packin’ Mama」「Body Snatchers」「Pom Pom蒸気」がいいやね。ホソノさんといえば,イエロー・マジック・オーケストラの「写楽 in 武道館」でやった「Green Back Doller」もかなりツボ。この演奏ではバンジョー持った坂本龍一が何歌ってるかわからないのが笑える。

追憶

 久しぶりにこのページを読み返してみると,たしかにトリガーとなっていろいろ思い出すのだけれど,それがいつのことだったかがはっきりしない。なかには公知の事実であるようなことがらが混じっているけど,時間軸が適当なので前後が類推できない。

 このページを作ったのは現在のサーバに移転してからなので2000年以降の記録だと思う。それ以前は頻繁に更新していたこのウェブサイトもほとんど更新をしなくなり,賞味期限がとっくに切れているこのサイトの延命装置のような役割を果たしている。

 むかしから飽きっぽい性格で,最初の5年くらいは暇だったこともあって,ほんとうによくコンテンツを増やしたり減らしたりしていたがよく続いたものだ。今となれば,むしろそのころの記憶のほうが鮮明によみがえる。

 といっても,楽しかった思い出と裏表に,こちらが不義理をしたり,迷惑をかけたりした申し訳ないような思い出もある。だからこそ思い出すのかもしれない。